皆さん、「お寺」と聞いて、何を思い出されますか?
たぶん、お葬式、法事、そしてお墓…。残念なことですが、「仏教」はこのような捉え方をされていると言わなければなりません。でも、もう一度思い出してみてください。私たちが今ここにあるのは、私たちの両親、皆さまのご両親、そしてまたそのご両親、ご両親のご両親…累々と続く、この世代を超え、時間を超え、遥かに続く流れの中で、一人でも入れ替わったならば、「私たち」は今、ここにいないのです。今あることが、喜びに満ちたものであるか、それとも残念ながら悲しみや苦しみの中にあるものであるか、そのどちらにしても、私は私をこの世に生み出した多くの人たちに語りかけたいと思うのです。その場ときっかけを、「お寺」が皆さまに提供できるのならば、「弘願寺」は精一杯そうしたいと思うのです。
「今を生きている皆さまのためのお寺」であること、これが「弘願寺」の目指すものです。